この春は、おでかけしやすい雰囲気ですね。各所で、オフラインで、イベントが開催されるお知らせがよく聞こえます。
先日私のもとに陶芸作家の秋谷茂郎さんから個展のお知らせが届きました。南青山の「うつわ楓」さんで3月15日(水)(今日!)から20日(月)までの5日間、「秋谷 茂郎 陶展」が開催されるそうです。
秋谷さんの器はこちらのニュースレターでも以前ご紹介させていただきました!
昨年、お菓子にあう器の製作をお願いしました。主菓子を置いて、すこし余裕のあるサイズで、器の表情がよく感じられる素敵な器です。すこし大きめのお菓子、どら焼きなどを置いても余裕。
秋谷さんの器は見ていると「この器には何を盛ろうかな」というイメージがどんどん湧いてきます。ムスメも刺激されるみたいで、この間は一緒に個展をみにいったら「これでカレーを食べるといいよ!」と提案してきました。
器はむかしから好きで、作家さんのものも見たり買ったり、旅先で気に入ったものを買ったりしています。陶磁器が多いけど、漆器も大好きです。
あらためて思い返してみると、私の旅先での楽しみはご当地の食と器と美術館・博物館、ということが多いかも。
旅先で買うといえば、むかし瀬戸に行ったときに瀬戸市新世紀工芸館に立ち寄って、そこで研修生の作品を買いました。なんとなく「これ!」と思うものがあって。もう10年以上前の話なのですが、今でもその器はお菓子をのせたりして愛用しています。買うときに私の連絡先をのこしていったので時折個展のお知らせなどをいただくのですが、とっても活躍されていてつい「私は研修生の時の作品をもっているぞ!」と誰かに自慢したくなっています。。
旅先で買った器は、その後も旅の思い出に浸れるのでいいですね。
原田マハさんの「リーチ先生」を読んで、ひさしぶりに器をつくるときのわくわく感を思い出しました。実は陶芸教室に通っていたことがあって、器は見たり買ったり使ったりするのも好きなのですが、自分で作るのも好きなのです。
一生懸命かたちを作って、出来上がりをイメージしながら釉薬をかけて、焼いてみて…出来上がった器と初対面するときの、緊張、期待、ときには失望、ほんとうに病みつきになります。
はるばるイギリスからやってきたバーナード・リーチが日本で陶芸に出会って、その魅力に心酔し、故郷イギリスへ日本の陶芸技術を持ち帰り、活躍を続けたこと。本書のなかでは描かれていなかったけれど、ルーシー・リーと交流があったんだんだよなぁなどと想像してみたり。バーナード・リーチが日本にいたときに交流のあった面々についての描写もとても楽しく、大河ドラマのような作品でした。
民藝って、民芸運動それ自体は過去の話でもありながら、今もその技術が受け継がれていて、私たちが器を求めたり実際に使うことができるのが、本当におもしろいと思います。
そういえばまだ九州方面で器をもとめながら旅したことがなかったので、いつか行ってみたいです。
うつわとどらちゃんがかわいい!